「古代霊は語る」より
≫ 苦しみ・悲しみの奥にあるものは...
今回は「古代霊は語る」より、シルバー・バーチからの “スピリチュアル・メッセージ ” 苦しみや悲しみのことを書かれている重要な箇所を抜粋してご紹介したいと思います。
シルバー・バーチは苦しみ、悲しみは私たちを霊的に成長させるために起きている現象と語っております。霊的成長。それは、私たち人間がこの地上に生まれ、生きている理由になります。
霊的成長をするために我々は生きているという真実、苦しみと悲しみの真実を是非ともご理解していただければと思います。
そして興味がある方も多いと思われる、愛するペットの死後のことを語っている箇所を少しだけですがご紹介したいと思います。
因果応報の奥に隠された真実
この「古代霊は語る」から、苦しみと悲しみの真実について書かれている箇所の一部を、とりあえずご紹介いたします。ちなみに下記でいう、神の摂理・因果律・因縁などの意味を簡単にいえば、悪い行いをすれば悪い現象が身に起き、逆に善い行いをすれば良いことが起きるということであります。
神の摂理=恒久不変の自然法則=原因と結果の法則=因果律。ようは因縁のことだろうと言う方がいると思いますが、シルバーバーチはこれに人間の霊的向上という目的を付加します。
単なる因果応報の機械的な繰り返しではなく、その因果律に人間を向上せしめんとする神の配慮があると説くのです。
人間の真情として、不幸や貧乏、病気、災害といったものが無いことを希望しますが、それは今という刹那しか認識できない人間の狭い量見から出るわがままであって、過去、現在、未来の三世を見通した神の目から見れば、当人の成長にとってはそれが最上であり必須のものであるわけです。
と、著者の近藤千緒氏は書かれております。因果応報というものは、ただ物事が起きるだけではなく、そこに私たち人間を成長させるための神の配慮があるということなのです。
以下のことを読んでいただければ、より詳しくこのことを理解できると思います。では、高級霊シルバー・バーチが語ったスピリチュアル・メッセージをどうぞ。
シルバー・バーチ スピリチュアル・メッセージ
≫ 苦しみと悲しみの真実
何もかもうまく行き、鼻歌まじりの呑気な暮らしの連続では神性の開発は望むべくもありません。
そこで神は苦労を、悲しみを、そして痛みを用意されるのです。そうしたものを体験して、はじめて霊的知識を理解する素地が出来上がるのです。
あなた方にとって悲劇と思えることが、私どもから見れば幸運と思えることがあり、あなた方にとって幸福と思えることが、私どもから見れば不幸だと思えることもあるのです。
困難にグチをこぼしてはいけません。困難こそ魂の肥しなのです。むろん、困難の最中にある時は、それを有難いとは思えないでしょう。辛いのですから。
しかし、あとでその時を振り返ってみた時、それがあなたの魂の目を開かせるこの上ない肥しであったことを知って神に感謝することになるでしょう。
この世に生まれてくる霊魂が皆、楽な暮らしを送っていては、そこに進歩も開発も個性も成就もありません。
悲しみは、魂に悟りを開かせる数ある体験の中でも特に、非常に深い意味をもつものです。悲しみが魂の琴線にふれた時一番良く、眠れる魂の目を醒まさせるものなのです。
魂は肉体の奥深くに埋もれているために、それを目覚めさせるためには余程の強烈な体験を必要とします。悲しみ、無念、病気、不幸等は地上の人間にとって教訓を学ぶための大切な手段なのです。もしもその教訓が簡単に学べるものであれば、それは大した価値のないものということになります。
悲しみの極み、苦しみの極みにおいてのみ学べるものだからこそ、それを学べる準備の出来た人にとって非常に深い価値があると言えるのです。
失意のドン底にある時はもう全てが終わったかの感じになるものですが、実はそこから始まるのです。
あなたには、まだまだ発揮されていない力、それまで発揮されたものより遥かに大きな力が宿せれているのです。それは楽な人生の中では、決して発揮されません。苦難と困難の中でこそ発揮されるのです。
金塊もハンマーで砕かないとその純金の姿を拝むことが出来ないように、魂という純金も悲しみや苦しみの試練を経ないと出て来ないのです。それ以外に方法がないのです。
平凡な生活を送っているようで次々と悩みや苦労が耐えない現実は、全て魂の試練として神が与えて下さっているのであって、それが無かったら人生は何の意味もないのです。
あなた方もそのうち肉体の束縛から離れて、物質的な曇りのない目で地上で送った人生を振り返る時が来るでしょう。
その時、その出来事の一つ一つがそれぞれに意味をもち、魂の成長と可能性の開発にとって、それなりの教訓をもっていたことを知るはずです。
シルバー・バーチ スピリチュアル・メッセージ
≫ ペット・動物の死後の真実
愛するペットが亡くなり、悲しみにふけることもあると思います。愛するペットや動物が死んだ後、どうなるのか。あの世でも再会することができるのか。愛するペットを飼っていた方であれば興味あることだと思います。
私が知人に、この本を渡した後。「ペットのことが書かれてることに感動した。また逢えるのが待ち遠しい」などと言っておられる方が数名おりました。
ペットも動物も死後は、霊界という別世界で生きているのです。別世界で、貴方との生活をいつも思い浮かべ、また逢える日を待ち望み、普通に生きています。
どちらとも一概には言えません。なぜなら、これには人間の愛が関わっているからです。死後も生前のままの形体を維持するか否かは、その動物に対する飼主の愛一つに関わっているのです。
もしも動物とその飼主の両者が時を同じくして霊界へ来た場合、その飼主のところで暮らします。愛のある場所が住処となるわけです。愛が両者を強く結びつけるのです。その場合は動物界へ行く必要はありません。
しかし、もし飼主より先に他界した場合は、動物界へ行ってそこで面倒をみて貰わなくてはなりません。飼主との愛が突如として切れたのですから、単独で放っておかれると動物も迷います。
地上では人間的な愛と理性と判断力と情愛を一身に受けたのですから、その主人が来るまで、丁度あなた方が遠出をする時にペットを専門家に預けるように、霊界の動物の専門家に世話してもらうわけです。
地上で可愛がれている動物、親しまれている動物、大切にされている動物たちのすべてがおります。
そうした動物は飼主の手から離れたことで寂しがったり、迷ったりするといけないので動物界に連れてこられて、他の動物達と一緒に暮らしながら動物の専門家の看護を受けます。そこには動物、ペットを喜ばせる物が何でも揃っており、やりたいことが何でも出来るのでイライラすることがありません。
そして、時には地上にいる飼主の家まで連れて来られ、しばしその懐かしい雰囲気を味わいます。飼っていたペットの犬や猫を見たとか出たとか言って騒ぐのは、そんな時のことです。何となくあの辺にいたような気がするといった程度にすぎないのですが、地上の動物の目には、ちゃんと見えています。霊視能力が発達していますから・・・
Afterword
2回にわたり、シルバー・バーチ「古代霊は語る」の素晴らしい内容の箇所をご紹介いたしました。ご紹介したところは、私が好きなところや重要と思われるところのたったの数箇所であって、この本にはこのようなことが沢山書かれております。決して読みやすいとは言えない細かい字で笑301ページにもわたり書かれているのです。
是非とも “ ダイヤモンドの輝き ” ともいわれる古代霊シルバー・バーチからのスピリチュアル・メッセージ満載のこの本を、長い人生のバイブルとしていただきたく思います。この世の人生が終わっても、次の人生が待っていますからね。とても長いですよ笑
私たちの「罪」「過ち」を、苦しみや悲しみという形で悟らす、自然の摂理・大宇宙の真理。その法則は、逆に “ 善いことをすれば良いことが起きる。” という真実。
シルバー・バーチは言います。
「サービスにはサービスで返す」
私の大好きな言葉です。
この地球に住む人々がみな、この素晴らしい法則を理解しているのであれば、この世から犯罪や悪いことが減り、この地球という星は素晴らしい世界になるのだろうと思います。仏教の開祖、釈迦が望んだ世界のように...